笏谷石風陶板瓦のご紹介

神明神社/福井市

笏谷石風陶板瓦の特徴
福井市 神明神社 神楽殿
--- 釉薬で石の風合い ---
 平板釉薬瓦「笏谷石風陶板瓦」は、福井の地域資源である笏谷石の風化した色合いを釉薬で実現したもの。複数のカラーバリエーションからなり、施工は混ぜ葺き。寸法は全長340mmx全幅260mm。通常の葺き方(約50枚/坪)のほか、深く重ねて葺く(約80枚/坪)こともできる。
銅板葺きのような曲面施工「一体葺き廻し工法」が可能で、より自由な意匠に対応できる。
用途 --- 神社、寺院、公共施設、高級住宅等

笏谷石風陶板瓦の開発経緯

笏谷石(しゃくだにいし)とは
 この製品は、笏谷石(しゃくだにいし)という福井の貴重な地域資源を活かし、福井の歴史や文化を後世に残したいとの強い想いから生まれました。
採掘時には緑がかった灰色の笏谷石が数百年経って風化し赤茶色になった色(5種類のカラーバリエーションで混ぜ葺き)で再現しています。

この瓦を使った施工は、福井市の神明神社(福井市宝永4-8-1)で実現しております。
 笏谷石は、福井市のほぼ中央に位置する足羽山から採掘されたものですが、現在は採掘されておりません。
 笏谷石の利用の歴史は古墳時代までさかのぼるされており、朝倉氏の時代には優れた石造、石彫文化が開花しました。日本最古の天守として国の重要文化財に指定されている丸岡城の屋根瓦は笏谷石で葺かれています。そして、北の庄城、福井城の築城、九十九橋の橋脚などで大量に笏谷石が使われ、庶民の暮らしの中でも漬物石や石臼、基礎石などさまざまな形で使われておりました。
蘇生笏谷石「福井の輝き」

神宮瓦

笏谷石風陶板瓦

瓦の豆知識